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趣意書

NPO法人 岡山県自閉症協会
(旧 (社)日本自閉症協会岡山県支部)

 いま、岡山でも自閉症児・者を取り巻く環境が少しずつ整備され、ようやく動き始めようとしております。

 現在研究が進み、自閉症は少なくとも1000人に1〜2人の頻度で出生することが判ってきました。さらに、アスペルガー障害や高機能自閉症、自閉性障害を部分的に抱えている人たちなど、自閉症としての特別な配慮を何らかの形で必要としている人たちを含めると、その有病率は100人に1人程度とも報告されています。そして、一昔前に比べればその療育方法には格段の進歩が見られ、随分と恵まれてきたのは事実です。

 しかしながら、我が子が"自閉症"と診断を受けてから親が役所や医療機関、療育機関を尋ね歩き、子どもに合ったサービスを手に入れるまでの煩雑さ、心理的苦痛は計り知れないものがあります。又、問題行動の多い自閉症児ゆえにより良き人的資源、社会的資源を求めて東奔西走する親たちの様々なストレスは昔と殆ど変わっていないのが現実です。

 たとえ障害があろうと無かろうと、我が子が健やかに人間らしく育って欲しいと願う親の思いは皆同じではないでしょうか。我々自閉症児・者の親たちが集い、子ども達のために声を上げようとしているのも、まさにこの点にあります。

 皆の意見を集約し行政に働きかけていくと同時に、社会の人たちに自閉症並びに自閉症児・者を正しく理解してもらえるよう活動の輪を広げていこうとしています。

" One for all. All for one. "
「ひとりはみんなのために。みんなはひとりのために。」

 やがて、岡山に暮らす全ての自閉症児・者やその家族、後に生まれてくる子ども達も含めて「自閉症という障害をもった事は悲しかったけれど、岡山に居られたのはラッキーでした。」といえるような、自閉症児・者にとって" 生きやすい"県にしていきたいと願っております。

 皆様のご賛同とご支援を心より願っております。


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